
根室のエスカロップとは?発祥の喫茶店モンブランと元祖ニューモンブラン、食べ比べ7店の駐車場と営業時間
エスカロップとは?筍入りバターライスにカツとデミグラスの一皿
根室のエスカロップは、細かく刻んだ筍(たけのこ)を混ぜたバターライスの上に、薄切り肉のカツをのせ、デミグラスソースをかけたワンプレートの洋食です。横に千切りキャベツかサラダが添えられ、皿の上でご飯・カツ・ソース・野菜が完結します。根室市観光協会が「エスカロップ」で紹介している店は2026年9月時点で7店。市内の喫茶店や食堂で、いまも1,000円前後で食べられます。
この記事は、根室市観光協会の公式サイト(観光情報と特集記事)に書かれている事実だけを土台に、発祥の経緯と店ごとの違い、そして車で行く人が知っておきたい駐車場と営業時間の実情をまとめました。
生まれたのは喫茶店「モンブラン」。営業はわずか8年
エスカロップを作り始めたのは、昭和32年から40年まで根室で営業していた喫茶店「モンブラン」の3代目料理長、古村斤也(こむら きんや)さんです。古村さんが根室に来たのは昭和38年。その2年後にモンブランは閉店しています。つまり発祥の店そのものは、古村さんが腕をふるってから2年ほどしか続いていません。
それでもこの料理が根室の名物として残ったのは、店が閉じる前に味が別の店へ引き継がれたからです。この「短命の店の味が町に残った」という流れが、エスカロップという料理のいちばん面白いところです。
名前の正体は「エスカロッピニー」だった
観光協会の特集記事によると、名前の元になったのは東京・新橋の洋食屋にあった「エスカロッピニー」。ナポリタンの上にカツをのせてデミグラスソースをかけた料理でした。古村さんはその後、横浜のイタリア料理店で、ナポリタンをチキンライスに替えた「エスカロップ」を出していました。根室で再現するときにチキンライスをバターライスにしたのが、いまの形です。
新橋のナポリタン版から、横浜のチキンライス版、そして根室のバターライス版へ。同じ名前の料理が3段階で姿を変えて、最後に根室に落ち着きました。なお「エスカロップはフランス語の薄切り肉から」という説明を見かけますが、観光協会の記述には語源の話は出てきません。ここでは触れずにおきます。
現在のバターライスの味つけは、お客さんからの「食べやすい味つけが良い」という要望に応じて変えていったものだと、同じ特集記事に書かれています。
元祖を継いだ「ニューモンブラン」
昭和38年、梅田勝利さんがオープンさせたのが「食事と喫茶 ニューモンブラン」です。発祥店モンブランの味を引き継ぎ、「元祖エスカロップ」として現在まで続いています。開店当初からレシピは変えておらず、大鍋で何日も煮込んで継ぎ足したソースが特徴です。創業から50年を超える、根室のエスカロップの基準になる店です。
食べ比べできる7店と、ソースの違い
根室市観光協会が「エスカロップ」のキーワードで紹介している店は次の7店です(2026年9月時点)。
- 食事と喫茶 ニューモンブラン
- 食事と喫茶 どりあん
- 食事と喫茶 薔薇
- ミナト食堂
- ニューかおり
- 明郷 伊藤☆牧場 レストランATTOKO
- あんくる&チボリ
同じ名前の料理でも、店ごとにソースと肉がはっきり違います。観光協会の特集記事にある各店のこだわりを引くと、次のとおりです。
- どりあん:50年以上継ぎ足したブラウンソース。酸味を利かせた味
- 薔薇:ブラウンソースをバターと小麦粉で炒め、コクのあるデミグラスに
- ニューモンブラン:開店当初からレシピ不変。大鍋で何日も煮込んで継ぎ足したソース
- レストランATTOKO:自社飼育の根室短角牛。牛脂でライスを炒め、ビーフシチューを元にしたソース
- あんくる&チボリ:豚肉ではなく鹿肉。筍は粗めにカットして食感を残す
1泊するなら、昼と夜で2店を回るのが定番の食べ比べです。もうひとつ、どりあんとニューモンブランには同じ皿の兄弟メニュー「オリエンタルライス」もあります。エスカロップだけ食べて帰ると、根室の洋食を半分しか知らないことになります。
主要3店の店舗情報(駐車場・営業時間・支払い)
車で行く人にとって大事なのは、駐車場の台数と、昼と夜のあいだに閉まる時間帯です。以下は根室市観光協会のページに記載されている内容をそのまま整理したものです。
食事と喫茶 ニューモンブラン(元祖)
- 住所:〒087-0027 北海道根室市光和町1-1
- 電話:0153-24-3301
- 営業時間:10:00〜15:00(L.O.14:20)/17:00〜23:00(L.O.18:40)※観光協会ページの記載のまま。夜の部はラストオーダーが早いので、行く前に電話で確認するのが確実です
- 定休日:不定休
- 駐車場:4台
- エスカロップ:1,000円(オリエンタルライス1,250円)
- 席数:50名(カウンター6・テーブル37)
- 支払い:クレジットカード不可
- 公式情報:根室市観光協会のページ
食事と喫茶 どりあん
- 住所:〒087-0041 北海道根室市常盤町2-9
- 電話:0153-24-3403
- 営業時間:10:00〜20:00(L.O.19:30)
- 定休日:火曜(祝日は営業)
- 駐車場:12台
- エスカロップ:1,180円(オリエンタルライス1,300円)
- 席数:約40名(カウンター6・テーブル33)
- 支払い:カード・電子マネー可
- 公式情報:根室市観光協会のページ
食事と喫茶 薔薇
- 住所:〒087-0049 北海道根室市弥生町2-9
- 電話:0153-24-4746
- 営業時間:10:30〜15:00/16:30〜19:00(L.O.18:30)
- 定休日:月曜
- 駐車場:12台
- エスカロップ:1,100円(特エスカロップ1,950円)
- 席数:カウンター4・テーブル24
- 支払い:クレジットカード不可(そのほかの電子決済あり)
- 公式情報:根室市観光協会のページ
車で行く人の実務:着く時間を先に決める
3店の営業時間を並べると、車で行く人が気をつける点が見えてきます。
- 昼と夜のあいだに閉まる店がある。薔薇は15:00〜16:30、ニューモンブランは15:00〜17:00が休みです。14時台に根室に着くと、入れる店が限られます。どりあんは通しで20:00まで開いています
- ラストオーダーが早い。ニューモンブランの昼は14:20、薔薇の夜は18:30。夕方の到着なら、先に店へ電話を入れておくと安心です
- 駐車場は4台から12台。ニューモンブランは4台なので、満車なら近くのコインパーキングを探すことになります
- 現金を用意する。ニューモンブランと薔薇はクレジットカードが使えません
根室までの車の所要時間は、観光協会の公式アクセス案内に車の記載がないため、ここでは書きません。公式に載っている公共交通の目安は、中標津空港から根室駅前までバスで約95分、釧路駅から根室駅までJRで約150分です(根室市観光協会 アクセス)。札幌から車で向かう場合は、釧路までで1日、翌日に根室という2日行程で考えると無理がありません。
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よくある質問
Q. エスカロップの「エスカ」はフランス語ですか?
観光協会の記述では、名前の元は新橋の洋食屋の「エスカロッピニー」です。フランス語の薄切り肉(エスカロープ)からという説明も見かけますが、公式の記述にはないので、この記事では採っていません。
Q. 発祥の店はいまも営業していますか?
発祥の喫茶店「モンブラン」は昭和40年に閉店しています。味を引き継いだ「ニューモンブラン」が昭和38年から続いていて、元祖として食べられます。
Q. 一番食べやすい時間帯は?
昼なら開店直後の10時台から13時ごろ。夕方は店ごとに休みの時間帯とラストオーダーが違うので、どりあん(通し営業・L.O.19:30)が動きやすいです。
Q. 根室以外で食べられますか?
この記事で扱っているのは根室市観光協会が紹介している根室市内の7店です。市外の提供店については公式の一覧がないため、ここでは触れていません。
まとめ
エスカロップは、昭和38年に根室へ来た料理人が、新橋と横浜で出会った料理を根室の喫茶店で作り直し、その店が閉じたあとも別の店に引き継がれて残った一皿です。いま食べられる7店はソースも肉も違うので、根室に泊まるなら昼と夜で2店を回ってみてください。車で行くなら、駐車場の台数と昼夜のあいだの休みだけ先に確認しておけば、あとは迷いません。
※ お出かけ前にご確認ください
掲載している内容は執筆時点の情報です。営業時間・定休日・価格・駐車場の台数は2026年9月時点で根室市観光協会の公式ページに記載されていた内容です。変更されることがあるので、訪問前に各店または観光協会の最新情報をご確認ください。
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