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北海道の峠はいつ閉まる?秋〜冬の通行止めとマイカー規制カレンダー
ドライブ・レジャー2026-08-30更新 2026-09-11

北海道の峠はいつ閉まる?秋〜冬の通行止めとマイカー規制カレンダー

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今年の北海道は、9月12日から「閉まりはじめる」

まだ夏の気分が残る9月中旬、北海道の山の道は今年の営業を終えはじめます。先頭を切るのは大雪山。紅葉シーズンの銀泉台へ向かう道は9月12日からマイカー規制に入り、そのまま10月1日に冬季通行止めへ。つまり銀泉台の紅葉をマイカー圏で楽しめるのは、実質あと2週間ほどしかありません。

この記事では、大雪山からニセコ、知床、道東まで、「どの道が・いつ閉まるか」を日付で整理しました。紅葉のどこが綺麗かは北海道・札幌近郊の紅葉ドライブスポット完全ガイドに任せて、この記事は「いつまでに行けるか・どう予約するか」に徹します。

【今年の変更】大雪山のマイカー規制が予約制になった

大雪山の紅葉名所・銀泉台と高原温泉へ向かう道は、毎年紅葉のピークに車両規制がかかります。ここで大事なお知らせ。上川町の公式ページが「昨年度から実施方法に変更があります」「例年どおりのシャトルバスの運行ではありません」と明記しているとおり、今年度は仕組みが大きく変わりました。

  • シャトルバスは予約制の貸切バスに。運賃は片道2,500円・往復5,000円(層雲峡インフォメーションセンター発着)。当日券は空席がある場合のみです
  • マイカーは「全面禁止」ではなく「予約すれば通れる」に。事前予約・事前決済の交互通行で、協力金は2,000円/台です
  • 予約はすべてKKdayのサイトから。予約受付はすでに始まっています
銀泉台線高原温泉線
規制期間9月12日〜9月23日9月19日〜9月30日
マイカー事前予約制の交互通行(協力金2,000円/台)同左
バス予約制貸切バス 片道2,500円/往復5,000円
上り6:00〜8:00・下り15:00〜16:30の枠
(バス運行なし・マイカー交互通行のみ)
予約先KKday(貸切バス)KKday(マイカー交互通行)KKday(マイカー交互通行・左と同じページ)

詳細と最新情報は上川町公式「紅葉期の車両交通規制」で必ず確認を。問い合わせは上川町 産業経済課 商工観光係(01658-2-4058)です。

参考までに、以前(令和6年度)はシャトルバス片道1,000円・マイカーは規制区間通行禁止でした。「昔行ったことがあるから大丈夫」という記憶のままで行くと、ゲート前で入れない——が今年いちばん起きやすい失敗です。

10月に閉まる道

紅葉規制が終わると、そのまま冬の扉が閉まります。

  • 銀泉台線(道道1162号): 10月1日から冬季通行止め(予定)
  • 高原温泉道路(町道): 10月9日17時から冬季通行止め(予定)
  • ニセコパノラマライン(道道66号): 例年10月下旬の午前10時から翌年4月下旬まで。今年度の日付は執筆時点では未発表です
  • 津別峠(道道588号)・硫黄山〜摩周湖第1展望台(道道52号): 昨シーズンは10月31日から。今年度分は例年10〜11月に発表されます

銀泉台線と高原温泉道路が開いているのは6月中旬から10月上旬まで。1年のうち約4か月弱しか通れない道です。北海道で絶対見たい紅葉スポット7選札幌・北海道の紅葉見頃ガイドと合わせて、「見頃」と「閉まる日」の両方をカレンダーに入れておきましょう。

11月に閉まる道

知床峠を越える知床横断道路(国道334号)は、北海道の冬季閉鎖の代名詞です。昨シーズンは10月24日から夜間通行止め(17時〜翌9時)が始まり、11月4日17時から終日全面通行止め、解除は翌年4月下旬でした。

今年の規制日程は執筆時点でまだ発表されていません。昨シーズンは10月17日に網走開発建設部から発表されたので、秋に知床へ行く予定がある方は網走開発建設部の知床横断道路ページを出発前に確認してください。知床方面のドライブは斜里町の「天に続く道」ガイドもどうぞ。

冬も通れる峠と、通れなくなる峠のちがい

ここがこの記事でいちばん伝えたいところです。北海道の峠には2種類あります。

  • 冬季通行止めになる道 — 銀泉台線、知床横断道路、ニセコパノラマラインなど。日付を決めて閉め、春まで開きません
  • 冬も通年通行の道三国峠(国道273号)や日勝峠(国道274号)など。ただし吹雪や雪崩の危険があると予告なく通行止めになります

「三国峠は冬も通れる」は正しい。でも「いつでも必ず通れる」ではありません。冬季通行止めはカレンダーで避けられるのに対し、悪天候通行止めは当日の判断でしか避けられない。この2つを区別しておくと、冬の道東・道北の計画がぐっと立てやすくなります。

峠はいつ白くなる?標高別に見る「雪(霜)の期間」と、平地との1か月のずれ

「中山峠の初雪は平年◯月◯日」という数字を探しても見つかりません。峠別の初雪の平年日という公式データは存在しないからです。気象庁のアメダス観測所のうち名前に「峠」が付くのは全国で2か所だけ(三重の藤坂峠と愛媛の獅子越峠)で、北海道にはありません。北海道の峠にはアメダスが1つも置かれていません。しかも「雪の初日」「初冠雪」は気象台・測候所でしか観測しない季節現象なので、峠の初雪の平年値はそもそも出ないのです。

代わりに使えるのが、気象庁の「初冠雪」と「雪の初日」の平年値(1991〜2020年)です。並べると、山と平地のずれがはっきり見えます。

  • 旭岳(旭川から観測)の初冠雪: 平年9月25日
  • 手稲山(札幌から観測)の初冠雪: 平年10月18日
  • 札幌の雪の初日(街の初雪): 平年10月28日。旭川は10月19日、帯広は11月1日

旭岳が白くなってから札幌の街に初雪が降るまで、約1か月。峠は山側にあるので、平地の初雪を待ってからタイヤを替えるのでは遅い、と数字で言えます。しかも年によるぶれは大きく、2024年秋は札幌の初雪が平年より8日早い10月20日、帯広は12日早い10月20日でした。「平年日ちょうどに来る」とは考えないでください。

峠そのものの目安としては、寒地土木研究所「北の道ナビ 峠情報」が国道の25峠について月別の「雪(霜)の期間」を表にしています。同ページは「年により大きく変わります。あくまでも目安」と断っていて、出典は「北海道の道路ポケットブック2001」など古い資料ですが、傾向はつかめます。25峠のうち21峠は10月の欄に雪(霜)の期間を示す表示が付き、11月〜3月は25峠すべてが雪(霜)の期間です(4月は22峠。塩狩峠・渡島中山峠・雲石峠の3つは4月の欄に表示がありません)。つまり11月に入れば全部の峠が冬、10月は標高の高い峠から順に冬が始まり、春は低い峠から順に抜けていく、と読めます。

峠(国道)標高峠の長さ※
三国峠(国道273号)1,139m(25峠で最高)18.9km
石北峠(国道39号)1,050m24.5km
日勝峠(国道274号)1,022m33.5km
北見峠857m14.8km
中山峠(国道230号)835m28.8km
知床峠(国道334号)738m23.7km
狩勝峠(国道38号)644m21.0km
美笛峠(国道276号)565m9.7km

※「峠の長さ」は峠の両側にあるチェーン着脱場(または交通遮断機)の間の距離。数字は北の道ナビ【峠情報】(寒地土木研究所)より。2026年9月時点。

札幌から日帰り圏の中山峠でも835m、道東へ抜ける石北峠・三国峠は1,000m超。10月に峠を越える予定があるなら、その時点で冬タイヤの話です。交換の時期は札幌のタイヤ交換時期はいつ?を参考に。そして越える当日は、国土交通省 道路情報提供システムで峠のライブカメラを見てから出発してください。

「行けると思っていたら閉まっている」場所に注意

誤解が多いのが摩周湖です。冬に閉まるのは道道52号の硫黄山側から摩周湖第1展望台へ抜ける区間で、摩周湖第1展望台そのものへは弟子屈市街側から冬もアクセスできます。「摩周湖は冬行けない」も「どこからでも行ける」も、どちらも不正確。閉まるのは"道"であって"場所"ではないので、区間で確認するのがコツです。

ほかにも道東では、阿寒湖の北側から鶴居村へ抜ける道道1093号が昨シーズンは11月14日から翌6月5日まで、半年以上閉まりました。ナビの最短ルートが冬季閉鎖区間を通っていないか、出発前に一度確認しましょう。

出発前に見る5つの窓口

何を調べるか公式の窓口
国道・高速のリアルタイム通行止め道路情報提供システム(国土交通省)
峠の気象・吹雪の見通し北の道ナビ
峠のライブカメラ(現在の路面)国土交通省 道路情報提供システム
道道の冬期通行止め一覧各建設管理部のページ(例: 釧路建設管理部
観光道路(町道など)市町村の観光担当課(例: 上川町 産業経済課 01658-2-4058)

スマホなら「道路情報提供システム」(旧「北海道地区道路情報」。2023年3月に全国版へ移行)をブックマークしておき、出発の朝に目的地方面の地図を開くだけで大きな見落としは防げます。

よくある質問

Q. レンタカーで峠を越えてもいいですか?

通行止めでなければ走れますが、11月以降の峠越えは冬タイヤ装着が前提です。北海道のレンタカーは冬期は基本的にスタッドレスタイヤ装着で貸し出されますが、時期の変わり目(10〜11月)は装着状況を予約時に必ず確認してください。峠を含む長距離の行程なら、保険・補償の内容も見ておきましょう。

レンタカーは会社をまたいで比較できます

秋〜冬の北海道はスタッドレス装着車を早めに押さえるのが安心です。複数のレンタカー会社の料金と装備をまとめて比較して予約できるサイト:
たびらいレンタカー予約

Q. 冬タイヤへの交換はいつまでに済ませるべきですか?

峠を越えるなら10月中の交換をおすすめします。平地より峠は1か月早く冬が来ると考えてください。札幌近郊の初雪の傾向は初雪はいつ降る?で詳しく書いています。雪が降る前の冬支度の洗車もお忘れなく。

Q. 走行中に通行止めに当たったらどうすればいいですか?

ゲートや電光掲示の指示に従って引き返し、「道路情報提供システム」で迂回路を確認してください。冬の峠の通行止めは吹雪の間だけの一時的なものも多く、数時間で解除されることもあります。無理にゲート脇を抜けるのは絶対にやめましょう。除雪も救助も入らない区間です。

Q. 予約しないで銀泉台に行ったらどうなりますか?

規制期間中(9月12日〜9月23日)は、予約のない車は規制区間に入れません。ゲート前で引き返すことになるので、必ず事前にKKdayで予約してから向かってください。規制期間の前後であれば通常どおり走れますが、10月1日からは冬季通行止めです。

まとめ——「閉まる日」から逆算する秋

9月12日に大雪山の規制が始まり、10月に銀泉台・高原温泉・ニセコ・道東の峠が順に閉まり、11月に知床横断道路が眠りにつく。北海道の秋のドライブは、「どこへ行くか」より先に「いつまでに行くか」で決めると失敗しません。9月は大雪山、10月上旬はニセコ、10月下旬は道東——閉まる順に回るのが、いちばん賢い秋の使い方です。

※ お出かけ・お手続きの前にご確認ください
掲載している内容は執筆時点の情報です。通行規制の期間・料金・予約方法などは変更されることがあります。
お出かけの前に、公式サイトなど最新の情報を必ずご確認ください。

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