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ビタミンカステーラはなぜ「ビタミン」?旭川・高橋製菓が大正10年から作る1本97円の道民おやつ
グルメ・食の豆知識2026-09-12

ビタミンカステーラはなぜ「ビタミン」?旭川・高橋製菓が大正10年から作る1本97円の道民おやつ

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ビタミンカステーラとは? 旭川の高橋製菓が作る1本97円のカステラ

北海道で育った人なら、一度は食べたことがあるはずの「ビタミンカステーラ」。黄色い生地に茶色い焼き色、ふわふわというより少しかためで、素朴な甘さのカステラです。

あらためて名前を見ると、不思議な商品名です。なぜ「ビタミン」なのか。なぜ「カステラ」ではなく「カステーラ」なのか。この記事では、北海道上川総合振興局と旭川物産協会の公式情報で確認できたことだけを使って、旭川生まれのロングセラーの正体をまとめます。

作っているのは旭川市の高橋製菓株式会社。ビタミンカステーラの発売は大正10年(1921年)で、100年以上続いているお菓子です。価格は1本97円、5本入り486円(いずれも税込)。コンビニのおにぎりより安いカステラは、いまではなかなか見かけません。

長崎で修業した職人が、大正6年に旭川で創業

高橋製菓の創業は大正6年(1917年)。旭川物産協会の紹介によると、創業者は長崎でカステラ作りを修業してから旭川で店を開いたとされています。

カステラの本場・長崎から、日本でいちばん寒い街のひとつ・旭川へ。その4年後に生まれたのがビタミンカステーラでした。いまの形になったのは昭和30年代の前半です(北海道上川総合振興局)。

名前の「ビタミン」は、本当に入っている

名前は飾りではありません。上川総合振興局のページには、ビタミンカステーラの最大の特徴としてこう書かれています。

学校給食用に使われていたビタミンB1とB2を入れたのが最大の特徴です。

原材料の表示にも、ビタミンB1とB2が並びます。食べ物が足りなかった時代に「安くて、栄養価が高いこと」を目標に作られたお菓子で、そのねらいがそのまま商品名になりました。

卵と砂糖を減らしたのは、わざと

カステラといえば「卵たっぷり」が売り文句です。ところがビタミンカステーラは、逆のことをしました。上川総合振興局の説明では、

  • 小麦粉の量を増やす
  • 卵も砂糖も減らす
  • その結果、水分が少なくなり日持ちがする

という改良をしています。当時の本格的なカステラは、卵も砂糖もたっぷり使った、重くて高価な食べ物でした。それを安く、長持ちする形に作り替えたのがビタミンカステーラです。少しかための食感は手抜きではなく、狙ってつくられたものなのです。

原材料の産地も公開されていて、小麦はオーストラリア産とアメリカ産、卵は道内産、砂糖は国産、蜂蜜は中国産です(上川総合振興局)。値段を抑えるための選択だと説明されています。

菓子の世界での評価もあります。上川総合振興局によると、第15回全国菓子博覧会でビタミンカステーラが総裁賞を受けました。安さと素朴さで知られるお菓子ですが、中身は折り紙付きということです。

「カステーラ」?「カステラ」? 公式でも表記が揺れている

道民でも「どっちだっけ?」となるのが表記です。実は公式の場でも揺れていて、

  • 北海道上川総合振興局のページ名は 「ビタミンカステーラ」
  • 旭川物産協会の紹介では 「ビタミンカステラ」

となっています。どちらで検索しても、同じ黄色いカステラにたどり着きます。お店で「ビタミンカステラありますか?」と聞いても、ちゃんと通じます。

兄弟分「氷点下41度」は、旭川が記録した日本最低気温から

高橋製菓には、もうひとつ名物があります。平成元年2月に発売された「氷点下41度」という焼き菓子です(上川総合振興局)。名前は、旭川で記録された日本の最低気温にちなんでいます。

その記録とは、明治35年(1902年)1月25日に上川測候所(現在の旭川地方気象台)で観測された-41.0℃。いまも気象庁の歴代全国ランキングで最低気温の1位です。ちなみに2位は翌26日の帯広(-38.2℃)。旭川と帯広は、そろって日本の寒さの記録を持つ街なのです。その帯広にも中華ちらしというご当地の名物があります。

ほかに、50年ほど前から作られている長崎カステーラ(1本151円・税込)もあります。それでも主力はビタミンカステーラのままです。

どこで買える? お店を訪ねるより、コンビニとスーパーで

車で旭川へ行くなら「工場で買えるの?」が気になるところですが、ここは注意が必要です。上川総合振興局によると、いまは札幌の問屋が一括して仕入れ、コンビニやスーパーで販売する方式に変わってきています。つまりわざわざ工場を訪ねるより、道内のコンビニやスーパーの棚を探すのが近道です。

  • 製造元: 高橋製菓株式会社(旭川市4条通13丁目左1号/0166-23-4950)
  • 工場での直売: 公式情報では確認できませんでした。立ち寄りを考えている方は、事前に電話でご確認ください
  • 道外から: 道産品アンテナショップの通販でも取り扱いがあります

札幌から旭川までの距離と所要時間は、北海道の距離と所要時間の早見表にまとめています。旭川のおやつをおみやげにするなら、帰り道の途中で寄れるスーパーを1軒決めておくと確実です。

よくある質問

Q. 本当にビタミンが入っているのですか?

入っています。ビタミンB1とB2です。北海道上川総合振興局も「最大の特徴」として紹介しています。

Q. ふつうのカステラより、かたいのはなぜですか?

小麦粉を増やし、卵と砂糖を減らして、水分を少なくしているからです。日持ちをよくするための工夫です。

Q. 道外でも買えますか?

販売の中心は道内のコンビニやスーパーです。道外の方は、道産品アンテナショップの通販などで取り寄せられます。

Q. 「氷点下41度」とはどんなお菓子ですか?

高橋製菓が平成元年2月に発売した焼き菓子です。名前は、旭川で明治35年に観測された日本最低気温-41.0℃にちなんでいます。

まとめ

ビタミンカステーラは、長崎で修業した職人が旭川で興した高橋製菓が、大正10年から作り続けているお菓子です。名前のとおりビタミンB1とB2が入っていて、卵と砂糖をあえて減らしたのは、安くて日持ちするお菓子にするため。1本97円という値段も、問屋を通した売り方で守られてきました。旭川へ出かけるなら、工場を探すよりコンビニとスーパーの棚をのぞいてみてください。

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公式情報:北海道上川総合振興局「高橋製菓(株)『ビタミンカステーラ』」旭川物産協会「高橋製菓」気象庁「歴代全国ランキング」。高橋製菓の単独の公式サイト・公式SNSアカウントは、執筆時点では確認できていません。

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掲載している内容は執筆時点(2026年9月)の情報です。価格・販売状況・取り扱い店舗は変更されることがあります。ご利用の前に、公式の案内など最新の情報を必ずご確認ください。

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