
ラムしゃぶの食べ方とタレの正解|北海道流の具材・煮る時間・締めまで
ジンギスカンと並ぶ、北海道の羊肉料理のもうひとつの主役が「ラムしゃぶ」です。薄切りのラム肉を昆布出汁にさっとくぐらせて食べる、北海道流のしゃぶしゃぶ。道外の方には意外と知られていませんが、鍋にレタスを入れ、締めは雑炊ではなくラーメン——と、北海道ならではの流儀がしっかりあります。今回は、ラムしゃぶの食べ方・タレ・具材から、札幌で味わえる老舗、家庭で作るコツまでまとめてご紹介します。
ラムしゃぶとは?ジンギスカンとどう違う
ラムしゃぶは、しゃぶしゃぶ用に薄くスライスしたラム肉を、煮立てた出汁にくぐらせて食べる鍋料理です。ルーツは中国・北京の羊肉のしゃぶしゃぶ「涮羊肉(シュワンヤンロウ)」で、日本に伝わった際には牛肉が主流になりましたが、羊肉が日常的だった北海道では羊のまま「ラムしゃぶ」として広まったといわれます。
同じラム肉でも、ジンギスカンとの違いははっきりしています:
- 調理法: ジンギスカンは鉄板で「焼く」、ラムしゃぶは湯に「くぐらせる」。
- 肉の形: ジンギスカンは厚みのあるスライスや味付け肉、ラムしゃぶはしゃぶしゃぶ用の極薄切り。
- 季節感: 夏の屋外はジンギスカン、冬の食卓はラムしゃぶ。同じ羊肉なのに、季節で調理法が変わるのが北海道流です。羊で1年が回る、といってもいいかもしれません。
ジンギスカン用の丸いラム肉についてはジンギスカンの丸いラム肉の謎で詳しく書いています。
肉の選び方:ラムとマトン、部位と厚み
「ラム」は生後12か月未満の子羊の肉を指します(羊肉の主要産地ニュージーランドの基準では、永久門歯が生えていないものがラム、と定義されています)。それより育った羊は「マトン」と呼ばれ、風味が強くなります。しゃぶしゃぶには、クセが少なくやわらかいラムのロース・肩ロースの薄切りが向いています。
家庭で作る場合、しゃぶしゃぶ用としてスライス済みのラム肉が手に入ればそれが一番ですが、ブロックしか無いときは半解凍の状態で切ると薄くスライスしやすくなります。
出汁は昆布だけでいい
ラムしゃぶの出汁は、水に昆布を入れただけのシンプルなものが基本です。ラム肉自体に豊かな風味があるので、凝ったスープはむしろ邪魔になります。肉をくぐらせるたびに羊の旨味が溶け出して、鍋の出汁がどんどん育っていく——この出汁が最後の締めで主役になるので、スタートはシンプルが正解です。
煮る時間——煮すぎないことがいちばん大事
ラムしゃぶ最大のコツは「煮すぎない」ことです。薄切りのラム肉は火の通りが早く、煮立った出汁にくぐらせて肉の色が変わったらすぐ引き上げます。目安は数秒。鍋に入れっぱなしにすると一気に硬くなり、せっかくのやわらかさが失われてしまいます。「泳がせず、くぐらせる」と覚えてください。
タレはどうする?ポン酢・ごまだれ・北海道の定番
タレはポン酢派とごまだれ派に分かれますが、さっぱり食べたいならおろしポン酢、コクが欲しいならごまだれ、と使い分けるのがおすすめです。
北海道のスーパーでおなじみのベル食品からは、しゃぶしゃぶ用のたれが複数出ています(2026年8月時点・公式オンラインショップの税込価格):
- しゃぶしゃぶのたれ 300ml:375円
- おろししゃぶしゃぶのたれ 300ml:440円
- しゃぶしゃぶのたれ ごまみそ 220g:343円
- 北海道しゃぶしゃぶのたれ 成たれ風味 295ml:375円
自作するなら、醤油にすりごま・おろし玉ねぎ・すりおろしりんごを合わせると、甘みとコクのある北海道らしいタレになります。ベル食品のタレの活用はジンギスカンのタレのアレンジ15選でも紹介しています。
具材リスト——北海道では鍋にレタスを入れる
定番の具材として挙げられるのは、白菜、きのこ類、大根、人参、昆布、白滝、豆腐、もやしなど。ここまでは普通の鍋と同じですが、北海道のラムしゃぶではレタスがよく登場します。
「レタスを鍋に!?」と道外の方は驚きますが、さっと火を通したレタスのしゃきっとした食感が、やわらかいラム肉と驚くほど合います。レタスも肉と同じく、くぐらせる程度でさっと引き上げるのがコツです。
締めはラーメン
ラムしゃぶの締めは、雑炊でもうどんでもなくラーメンが北海道の作法です。羊の旨味がたっぷり溶け出したスープに生ラーメンの麺を入れると、これだけでお店の一杯のような味になります。スーパーに生ラーメンが常備されている北海道ならではの締め方です。
札幌で食べるなら:すすきのの元祖「北海しゃぶしゃぶ」
お店で本場のラムしゃぶを体験するなら、すすきのの「北海しゃぶしゃぶ すすきの本店」が定番です。1967年(昭和42年)創業で、元祖ラムしゃぶ専門店を名乗る老舗。すすきのの一等地で半世紀以上、ラムしゃぶ一筋で営業を続けています。
- 住所: 札幌市中央区南4条西4丁目 恵愛ビル7F
- アクセス: 地下鉄南北線すすきの駅 2番出口すぐ
- 営業時間: 16:00〜23:00(ラストオーダー22:30・変更の場合あり)/電話 011-231-0384
夕方からの営業なので、ラムしゃぶにビール、という流れになりがちです。飲んだら絶対に運転はできません。すすきの中心部で駐車場事情も厳しいので、車はホテルの駐車場に置いて、泊まりでゆっくり楽しむのがおすすめです。
すすきので飲んで泊まるなら
ラムしゃぶとお酒を楽しむ日は、車はホテルに置いて泊まりが安心です。すすきの周辺の宿の予約はこちら:
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買って帰るなら、道内のスーパーや精肉店でしゃぶしゃぶ用ラム肉とベル食品のタレをそろえるのが手軽です。ドライブ帰りに道の駅で羊肉を見かけたら、それも立派なお土産になります。
よくある質問
Q. ラムしゃぶとジンギスカンの違いは何ですか?
A. どちらも羊肉料理ですが、ジンギスカンは鉄板で焼き、ラムしゃぶは薄切り肉を出汁にくぐらせます。肉の厚みも違い、ラムしゃぶは極薄切りを使います。
Q. ラムとマトンはどう違いますか?
A. ラムは生後12か月未満の子羊の肉で、クセが少なくやわらかいのが特徴です(ニュージーランドの基準では永久門歯が生えていないものがラム)。マトンは成長した羊の肉で、風味が強くなります。しゃぶしゃぶにはラムが向いています。
Q. ラムしゃぶの具材で北海道らしいものは?
A. レタスです。さっと火を通したレタスの食感がラム肉とよく合い、北海道のラムしゃぶでは定番の具材になっています。締めはラーメンが北海道流です。
Q. 札幌でラムしゃぶを食べられるお店はありますか?
A. すすきのの「北海しゃぶしゃぶ すすきの本店」が1967年創業の老舗として知られています。夕方16時からの営業です。お酒を飲むなら車はホテルに置いて、泊まりで楽しむのがおすすめです。
まとめ——冬の北海道は羊の鍋であたたまる
ラムしゃぶは、昆布出汁・煮すぎない・レタス・締めはラーメン、と覚えてしまえば家庭でも簡単に再現できる北海道の味です。夏はジンギスカン、冬はラムしゃぶ。羊肉で季節が巡る北海道の食文化を、この冬はぜひ鍋で楽しんでみてください。
ジンギスカンのお店選びは札幌ジンギスカンおすすめ3選も参考にどうぞ。
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